3年という時間

20110501 20140316

月に一度、都合のつくOnSunday(s)のメンバーが、陸前高田市の子育て支援センター”きらりんきっず”への訪問を継続しているのですが、今日は午前中の訪問を終えた後、久しぶりに長部地区へ向かいました。

3月11日の地震直後、個人単位でのボランティアは受入先がなかなか見つからず、何とか職場有志での現地入りが決まり、いよいよ明日、という4月7日に震度6の余震が起き…結局陸前高田へ来ることができたのは、地震から2ヵ月近く経った5月1日のことでした。その最初の活動が、長部小学校(平成25年4月からは旧気仙小学校と統合して気仙小学校)体育館の清掃と支援物資の整理で、学校のプールからバケツに水を汲んで体育館の床を雑巾掛けしたり、体育館内に運び込まれた食料品を避難所配布用に仕分けしたり、というものでした。上の写真は、体育館脇から南側、東浜街道を見下ろす場所から撮った3年前と今の様子です。

当時、地震直後の卒業式の様子を誰にも尋ねることができず、確かなことは聞きそびれたまま3年、今日、体育館出入口から中を覗くと、紅白の幕が懸けられ、椅子が並べられていました。明日卒業式を迎えるだろう子供たちの目に留まることはなかったとしても、その踏みしめる床を掃除した40過ぎのオジサンの汗だけは真実だったと、そう信じたいと思いながら一関に戻ってきました。